2022年の振り返り
キーボード #2 Advent Calender 2022 19日目担当のせきごんです。BLE Micro Proなどキーボード関連のモジュールを色々作っています。
今年作ったものを振り返っていきます。
今年作ったもの
静電容量式Corne (Corne EC)
XIAO RP2040と静電容量スイッチスキャン用モジュールを組み合わせた、Corneベースの静電容量式キーボードです。
Corne ECシリーズ 静電容量式自作キーボードキット - のぎけす屋 - BOOTH
静電容量スイッチスキャン用モジュール (2.54mmピッチ)
静電容量スイッチスキャン用モジュールも昨年のものから改版しています。 昨年のモジュールは1.27mmピッチのピンヘッダで取り付けるタイプでしたが、はんだ付けが難しいという声もあったので2.54mmピッチのピンヘッダに変更しています。機能やサイズ感はそのままです。 従来のモジュールを使用しているキットもあるので1.27mmピッチ版も継続します。
静電容量スイッチスキャン用モジュール - のぎけす屋 - BOOTH
静電容量式キーボード用円錐バネ
静電容量式キーボードを自作するにはバネの入手性が悪いという問題があったので、バネを特注してみました。
静電容量式キーボード用円錐バネ (30個)
最近はdeskeysも静電容量式キーボード用のバネを発売したらしいです。 https://deskeys.io/products/des-ec-springs
4x4静電容量式キーボード
金属ケースの静電容量式自作キーボードを作ってみました。 後述のlulu ECの検証も兼ねています。
今年もテンキーを作りたくなる季節がやってきたということで。aliで4x4の金属ケースを買ってきてこれをこうしてこうじゃ(金属ケースの静電容量式自作キーボード pic.twitter.com/dgVdoUsyLg
— せきごん (@_gonnoc) February 15, 2022
PseudoBMP
BLE Micro Proのメイン部品が手に入らなさ過ぎて困ったので、BL652にUSB機能を外付けしてBLE Micro Proとして振る舞うようにしてみました。 大体動くようになったタイミングでBLE Micro Proの部品が買えたので無事お蔵入りしました。
接続先OS判別機構
キーボードをWindowsに繋いでいるときとMacに繋いでいるときで動作を変えたいという話を聞いたので、接続先OSの判別方法を考えてみました。
USB機器をホストに繋ぐと、OSがデバイスを認識するためのエニュメレーションというプロセスが発生します。このプロセスの手順がOSによって微妙に異なり、OSからのリクエストをチェックすることでWindowsかMacかLinuxか判別できます。
eeconfig(ledとかデフォルトレイヤとか)をOSごとに持てるようにしてみた。起動直後は前に繋いだOS向けの設定で立ち上がるけど、ホストにキーボードとして認識されるタイミングでそのOS向けの設定がロードされる感じが伝わるはず。SMKiJ有志の検証によるとMacもちゃんと認識するらしい pic.twitter.com/b5rUTcnmZr
— せきごん (@_gonnoc) May 7, 2022
Keyboard Quantizer Configurator
Keyboard Quantizerのファームウェアも地味に便利になってます。 USキーボードをJIS設定のPCで使ったり、JISキーボードをUS設定のPCで使ったりしたいという要望に対応しました。先ほどのOS判別機構と合わせてブラウザから色々と設定できます。
Keyboard Quantizer rev4のファームウェアを更新しました。
— せきごん (@_gonnoc) May 21, 2022
USキーボードを日本語OSでいい感じにする(逆も)設定、
Remapからコンボを設定できるようにする小技、
接続先PCのOS種別判定、
接続先OSに紐づけた設定の保存、
これらをブラウザから設定するためのサイトなどhttps://t.co/YcLmxkpng0 pic.twitter.com/arzLWwpfHD
玉太郎2(仮)
センサをボールの下に入れる構成はボール部分の背が高くなって目立つので、ダブルセンサにして高さを抑えました。無線化できるように電圧・電流が小さいセンサを採用しています。 ボールホルダの設計が微妙なので要修正。
無線対応でダブルセンサで高さ抑えたやつ pic.twitter.com/2W2h4Qx30o
— せきごん (@_gonnoc) July 9, 2022
lulu EC
今年はGBというものに初めて参加してみました。 普通に組むのはつまらないので静電容量スイッチに対応した基板を設計しています。
左手を仮組したところ | 構成はCorne ECと同じくXIAO RP2040+静電容量スイッチスキャンモジュール+NIZスイッチ |
この記事は玉太郎2(仮)で書きました。