Setup
- ファームウェアの更新
- バージョンの確認
- キーマップの変更と動作確認
- HID デバイスの解析方式の変更
- マウスのジェスチャ機能のしきい値変更
- ペアリングの設定
- 起動時の自動アドバタイズ(ペアリング)設定
- モバイルバッテリーで運用したい場合
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ファームウェアの更新
Keyboard Quantizer B には 3 種類のファームウェアを書き込む必要があります。 互換性のあるバージョンの組み合わせでないと正常に動作しません。
- メインマイコン:<major>.<minor>.<revision>というバージョン表記で、majorとminorが一致するバージョン同士を書き込む。revisionは違ってもよい
- サブマイコン:いまのところ全バージョンで互換性あり
以下の手順では最新版のデフォルトファームウェアに更新します。 細かい挙動を変更するには自分でQMKファームウェアをビルドする必要があります。
組立済み版の場合はまずバージョンの確認をしてみて、既に最新版のファームが書き込まれていればこの手順を飛ばしてください。
メインマイコンの更新
- Quantizer をパソコンに差し込む
Update Bootloader
ボタンをクリックし、ポップアップが表示されたら(BMP)Keyboard Quantizer
またはnrf52 SDFU USB
を選択して接続ボタンをクリックQuantizer
をクリックした場合はもう一度Update Bootloader
ボタンをクリックしnrf52 SDFU USB
を選択- アップデートの完了を待つ
- アップデート中にパソコンから取り外さないでください
- 同様に
Update Application
ボタンを使ってQMKファームウェアをアップデート - Quantizerをパソコンから抜き差しする
サブマイコンの更新
Update CH559
をクリックし、ポップアップが表示されたらKeyboard Quantizer
を選択して接続- アップデートの完了を待つ
- アップデート中にパソコンから取り外さないでください
バージョンの確認
現在書き込まれているファームウェアのバージョンが確認できます
キーマップの変更と動作確認
- ファームウェアを更新したら Quantizer を PC に差し込み直し、USB キーボードを接続する
- Remap または Vial にアクセスし、設定を変更する
- 一度Vialに接続した場合、電源を入れ直すまでRemapでは編集できなくなります
- キーボードでキーを押すと設定どおりに入力されることを確認する
- キーを押してもなにも入力されない場合は解析方式の変更を試す
QMKのTAPPING_TERM
はVialで変更できます。
HID デバイスの解析方式の変更
Quantizerが接続されたHIDデバイス(キーボードやマウスなど)を認識する方法はデフォルトで2種類あります。
解析方法 | 説明 |
---|---|
Default | HIDレポートディスクリプタを簡易パーサを使って解析します。マウスや6KRO以外のキーボードを読み取れますが、解析に失敗する場合もあります。 |
Fixed | 接続されたデバイスが6KROキーボードであると決め打ちして読み取ります。マウスには対応していません |
下にあるフォームで現在の設定を取得、変更できます。
デフォルトで設定可能なパーサで認識できない場合は自分で実装する必要があります。また、ハードウェアの相性によってはソフトウェアで解決できない可能性もあります。
Get
ボタンをクリックして現在の設定を取得- ポップアップが表示された場合は
(BMP)Keyboard Quantizer
を選択
- ポップアップが表示された場合は
- ラジオボタンをクリックして設定を変更
Set
ボタンをクリックして設定を保存- 抜き差しして再起動
お時間がありましたら対応状況調査用のフォームへの回答をお願いいたします。
マウスのジェスチャ機能のしきい値変更
マウスを接続した場合はジェスチャ機能が利用できます。以下のフォームでジェスチャとして認識される最小の移動量を設定できます。
ペアリングの設定
Quantizerは8台までのデバイスとペアリングできます。ペアリングを追加/削除したい場合は以下のフォームを使用してください。
実運用時には無線接続関連のキー設定をしておく必要があります。
- 新しいデバイスとペアリングする
- すでに他のデバイスとペアリングしている場合はそのデバイスのBluetoothを無効にする
Pairing
ボタンをクリックする- ペアリングしたいデバイスでペアリング操作する
- ペアリングを削除する
Update
ボタンをクリックしてペアリング済みデバイスの一覧を表示- 削除したいデバイスのとなりにある
Delete
ボタンをクリック Update
ボタンをクリックしてペアリングが削除されていることを確認
起動時の自動アドバタイズ(ペアリング)設定
Quantizerの電源をONしたときに自動でアドバタイズを開始するかどうか設定できます。
有線接続中心に運用する場合は意図せず他のデバイスに繋がらないよう無効に、無線接続中心に運用する場合は有効にすることをおすすめします。
自動アドバタイズを無効にしている場合に無線接続したいときは起動後、AD_WO_L
などのキーを押す必要があります。
モバイルバッテリーで運用したい場合
オートパワーオフ防止機能の設定
モバイルバッテリーには消費電流が小さすぎる場合に自動でパワーオフする機能がついています。
これを防止するために一定間隔で 100mA くらいの負荷電流を流すように設定できます。 USB給電中かつ通信が確立していないときのみ有効になるので、モバイルバッテリーなどに接続時は有効に、PCに接続して通信が確立しているときには無効になります。
モバイルバッテリーは小電流での長時間運用を想定して設計されていないので、しばらく試して問題がないことを確認してから、自己責任において運用してください。
電流を流す間隔は 255 秒, 時間は 50%(間隔に対する比率)まで設定できます。消費電力を減らすために duty 比はなるべく小さくすることをおすすめします。設定例: 10 秒 1%
機能を無効にする場合は間隔を 0 秒に設定してください。
Get
ボタンをクリックして現在の設定を取得- 設定を編集
Set
ボタンをクリックして設定を保存
シャットダウン時間の設定
モバイルバッテリーで運用している際、一定時間入力がない場合にQuantizerをシャットダウンできます。
接続しているキーボードの電力が十分に小さければモバイルバッテリーのオートパワーオフによって全体の電源もオフになります。
復帰させるにはモバイルバッテリーの電源を入れ直してください。
0に設定すると機能を無効化できます。